12月 28th, 2009
【発表題目】A Christmas Carolにおける「光」と「闇」―Phantasmagorial illusionによる「枠」へのレール
【発表者】 福島佳子
【発表要旨】
【発表題目】『人と超人』における衣服と超人思想
【発表者】 磯部祐実子
【発表要旨】
『人と超人』(Man and Superman, 1903)はジョージ・バーナード・ショー独自の宗教観ともいえる<超人思想>を説く社会思想劇である。劇中、装飾品や衣服への言及が散見されるが、服飾品はしばしば個人の社会的立場や役割の表象として機能し、こと「体裁」に厳格なヴィクトリア朝の社会にあっては、それが持つ記号的意味は大きく、ショーの時代も依然としてその呪縛の中にあった。ショーは、そうした衣服のコードの体系化と、その拘束力、更にそれを再生産する盲目的追随者を喜劇のモードに転換することで、既存の権威を脱却し、<超人思想>への主権移譲を試みているように思われる。本発表では象徴行為の一つとしての服飾に着目し、そのイメジャリーが浮き彫りにするショーの社会批判、キリスト教モラルへの挑戦、さらに<超人思想>実現の可能性について考察してみたい。
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11月 9th, 2009
第11回関学英米文学月例会を下記の要領で開催いたします。ご出席いただきますようご案内申し上げます。
記
【日時】 2009年11月28日(土)午後3時より
【場所】 関西学院大学上ヶ原キャンパス F号館103号室
<題目> A Christmas Carolにおける「光」と「闇」―Phantasmagorial illusionによる「枠」へのレール
<発表者> M2 福島 佳子
<題目> 『人と超人』における衣服と超人思想
<発表者> D2 磯部 祐実子
追記
尚、第12回関学英文学月例会(2010年1月末予定)の発表者を募集いたします。発表希望者は12月中に月例会世話人(岡本、磯部)まで直接お知らせいただくか、月例会用メールまでご連絡きますようお願い申し上げます。
多数のご参加をお待ちしております。
関学英米文学月例会世話人
D2 磯部 祐実子
D2 岡本 晃幸
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10月 24th, 2009
【発表題目】シンメトリーの欲望—『武器よさらば』におけるキャサリンとフレデリックの対応関係—
【発表者】勝井 慧
【発表要旨】
本発表では、これまで相違点や優劣について注目されることの多かったFrederic とCatherineの類似点に注目し、HemingwayのA Farewell to Arms(『武器よさらば』)におけるシンメトリーの構造について考察しました。
FredericとCatherineはどちらも戦争によってこうむった身体的、精神的苦痛から逃れるため、互いに相手を利用し、戦争と死の恐怖から逃避しようとしたという点で、二人の行動は相似形をなしていると言えます。
さらに、イタリア軍に所属するものの戦闘員ではなく救急車の運転手であるアメリカ人のFredericと、イタリアにあるイギリス軍の病院においてVAD(Voluntary Aid Detachment)として看護士の補佐を務めるスコットランド人のCatherineは、どちらも民族的、職業的に孤立した立場にあるという点でも対応関係にあると言えます。
また、肉体や肉欲と深く結びつき、信仰への不信感を持つ親友のRinaldiとFredericはさまざまな点で類似しており、分身関係にあると言えますが、一方で、もう一人の友人である神父が体現する精神性や信仰を、郷愁という形で希求していると考えられます。Catherineもまた肉体や肉欲、不道徳の象徴である娼婦と関連付けられる一方、精神性や信仰、道徳と結びつく聖母の側面を持つ者として描かれます。すなわち信仰や道徳、社会規範において相反する二つの要素を持ち、拮抗状態にあるという点でも、FredericとCatherineはシンメトリーを成していると言えます。
このようなFredericとCatherineの持つさまざまな類似点とそのシンメトリーの構図は、Catherineが望んだ二人の一体化へとつながり、同時に二人のジェンダーのゆらぎと密接に結びついていると考えられます。この点において、『武器よさらば』に描かれたFrederic とCatherineの対応関係は、Hemingwayの最後の作品であるThe Garden of Eden(『エデンの園』)においてより明確に描かれることとなる、男女の性役割の交換への序章となっていると言えます。
【発表題目】サンクリュアリ:テンプル・ドレイクの意志
【発表者】 山下紗夏
【発表要旨】
【発表題目】停滞と移行のモチーフ—The Reefにおける建築とインテリアの機能
【発表者】 水口陽子
【発表要旨】
Edith Whartonの小説The Reefの中で、建築とインテリア(扉、絵画、彫刻など)が織り成す室内空間が作品のテーマといかに関わり合っているかを、主な登場人物の視点を通して描かれるテキストの詳細な分析によって行う。George Darrowの女性に対する意識は、絵画や彫刻の崇高なイメージの中に対象を「閉じ込める」行為を行っていると言えるが、Mr. Leathが行う蒐集や、人間をある種の蒐集物として閉じ込めている建物や家族ともつながっているだろう。こうした停滞した空間や人間関係に変化をもたらす場として、ドアが物語の移行の契機となっている点に注目し、作品を読み解く。
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9月 6th, 2009
第10回関学英米文学月例会を下記の要領で開催いたします。ご出席いただきますようご案内申し上げます。
尚、第10回関学英米文学月例会は、2009年度関学英米文学会研究発表会に兼ねさせていただきます。
記
【日時】 2009年9月26日(土)午後1時30分より
【場所】 関西学院大学上ヶ原キャンパス F号館102号教室
<発表者> 勝井 慧
<題目> シンメトリーの欲望―『武器よさらば』におけるキャサリンと
フレデリックの対応関係―
<発表者> 山下紗夏
<題目> サンクチュアリ:テンプル・ドレイクの意志
<発表者> 水口 陽子
<題目> 停滞と移行のモチーフ―The Reefにおける建築とインテリアの機能
多数のご参加をお待ちしております。
追記
尚、第11回関学英米文学月例会(11月末予定)の発表者を募集いたします。発表希望者は10月22日(木)までに月例会世話人(岡本、磯部)に直接ご連絡いただくか、月例会用メールまでご連絡いただきますようお願い申し上げます。
関学英米文学月例会世話人
D2 岡本晃幸
D2 磯部祐実子
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8月 14th, 2009
第2回読書会を下記の要領で開催いたします。ご出席いただきますようお願い申し上げます。
記
【日時】 2009年8月28日(金) 午前11時から午後12時半まで
【場所】 関西学院大学上ヶ原キャンパス 文学部副室
【作品】 Fitzgerald, F. Scott., The Great Gatsby
多数のご参加をお待ちしております。
読書会世話人
D2 磯部祐実子
D2 岡本晃幸
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8月 11th, 2009
本年度の集中講義の詳細はは以下の通りです。院生、ご興味のある研究員の皆様はご出席頂きますようお願い申し上げます。
<アメリカ文学特殊講義1>
【担当講師】 折島正司先生
【日時】 9月1日(火)~9月4日(金) 9:30-16:00
【場所】 関西学院大学上ヶ原キャンパス F号館309
【講義内容】
今日のアメリカ文学批評に深い影響を与えた古典的な精神分析的研究書を精密に読解、あわせて、言及される古典的アメリカ小説を読むことによって、現代アメリカ小説研究の基本的視座のひとつを獲得する。
精神分析とアメリカ古典小説は、male paranoid gothicという共通のトポスをめぐる近代の言説装置であることを確認するために、以下のテキストについて、講義形式で要約と重要部分の訳読、解釈を行なう。
1~4 Leslie Fiedler, Love and Death in the American Novel
5~7 Eve Kosofsky Sedgwick, Between Men
8~10 Sedgwick, Epistemology of the Closet
11~14 Shoshana Felman, “Turning the Screw of Interpretation.”
15 試験
毎回その他の批評作品とブラウン、トウェイン、ジェイムズ等の古典的アメリカ小説を取りあげる。
適宜プリントも配布するが、下記の「テキスト」にあげた主要なテキストは、各自原本を用意していただきたい。
【テクスト】
Leslie Fiedler, Love and Death in the American Novel. (Dalkey Archive Press, 1998).
Eve Kosofsky Sedgwick, Between Men. (Columbia UP, 1985).
—–, Epistemology of the Closet. (U of California P, 1990).
Shoshana Felman, “Turning the Screw of Interpretation.” Literature and Psychoanalysis. (Johns Hopkins UP, 1982).
<アメリカ文学特殊講義2>
【担当講師】 大橋洋一先生
【日時】 9月8日(火)~9月11日(金) 9:30-16:00
【場所】 関西学院大学上ヶ原キャンパス F号館103
【講義内容】
現代批評理論、その概説と実践。20世紀から21世紀にかけての文学批評理論を概説し、特定の理論に依拠した分析の可能性と限界を探り、文学作品や文化作品に対する理論的分析の実践を試み、その有効性を考察する。
文学批評理論の入門書として評価の高いLois Tyson, Critical Theory Today: A User-Friendly Guideは、各章の前半で、理論を初歩から解説し、後半はFitzeraldの小説The Great Gatsbyに関する具体的な分析を提示している、つまり11の批評理論を紹介解説し、The Great Gatzbyを11の方法で分析するもので、初学者にも専門家にも有益かつ興味深い文献である。本講義では、この文献の内容に沿って第1章精神分析から第11章ポストコロニアル批評まで順次、講義形式によって解説したあと、主にThe Great Gatsbyの分析例を検討して、理論の適用の方法を確認し、その可能性について討論する。
なお批評理論の初歩からの解説を重視するか、具体例(The Great Gatsby)の分析の検討を重視するか、さらには可能な限り理論の解説と応用との間に扱いの差を設けないかは、参加者の関心と希望を考慮して決めることにする。ただしいずれにせよ、FitzgeraldのThe Great Gatsbyだけは、前もって丁寧に読んできてもらいたい。あとは特に予備知識は必要としない。
【テクスト】Lois Tyson, Critical Theory Today: A User-Friendly Guide. Second Edition (Routledge, 2006).
各自、第2版を、入手するのが望ましい。絶対に入手しなければならないということはない。
*講義内容、テクストに関しては、シラバスからの抜粋
院生会代表
D2 磯部祐実子
D2 岡本晃幸
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7月 30th, 2009
【発表題目】 ”The Man of the Crowd”試論-都市の中の差異
【発表者】 岡本 晃幸
【発表要旨】
“The Man of the Crowd”の語り手が行う、都市の群集の分類は、「混沌」より「秩序」を作り出す行為であると分析した。その際、群集の描写の中に博物学に関係する用語が使用されており、語り手の分類には博物学の発想が関係している。最終的にこの「秩序」は、語り手が謎の老人を追跡することで崩壊してしまうと論じた。
【発表題目】 分裂するTommo―Typeeにおけるメタファーとしてのカニバリズム
【発表者】 大川 淳
【発表要旨】
本発表ではHerman Melvilleの第一作Typee: A Peep at Polynesian Life に見られるカニバリズムの表象を中心に考察した。本作におけるカニバリズムを彷彿とさせる描写の中心は主人公Tommoの精神に据えられたものである。つまり、カニバリズムは肉体的な食人行為としてではなく、精神的な浸食行為として、Tommoの意識に強く作用している。このことに注目し、Tommoの文明人としての自己がTypee族の他者性に他者化されているTommoの精神状態を明らかにした。
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7月 14th, 2009
第1回読書会
第1回読書会を下記の要領で開催いたします。
【場所】 関西学院大学F号館103号教室
【時間】 2009年7月25日(土) 13時30分から14時30分まで
【作品】 James, Henry., The Turn of the Screw
読書会世話人
D2 磯部祐実子
D2 岡本晃幸
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7月 14th, 2009
第9回関学英米文月例会
第9回関学英米文月例会を下記の要領で開催いたします。ご出席いただきますようお願いご案内申し上げます。
記
【日時】 2009年7月25日(土) 午後3時
【場所】 関西学院大学F号館103号教室
<題目> “The Man of the Crowd”試論:都市の中の差異
<発表者> D2 岡本晃幸
<題目> 分裂するTommo―Typeeにおけるメタファーとしてのカニバリズム
<発表者> D3 大川淳
多数のご参加をお待ちしております。
関学英米文学月例会世話人
D2 磯部祐実子
D2 岡本晃幸
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7月 10th, 2009
【発表者】 髙木 寿
【発表題目】Light in Augustにおける選択
【発表要旨】
『八月の光』の主要人物Joe Christmasは、多くの批評家が指摘しているように、「黒人・白人」を選ぶ権利を剥奪されている。しかし、Christmasは彼の意志で選択を繰り返してきたのである。今発表においては、Joe Christmas自身の選択、つまり、「自分は混血児かもしれないと告白する事」が結果として、黒人として殺されるという悲劇を招いた事を述べた。
【発表者】 柴田大輔
【発表題目】 世紀末の人
【発表要旨】
今回、私はヒロインのSue BrideheadのNew Womanとしての性質を
1.Sexualityの有無
2.女性性
という二つの観点から述べ、結論として表面的な言動とは裏腹に、実際には当時の所謂New Womanの範疇に収められるのではないか、とした。
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